女性建築士のワンポイントチェック

Kitchen キッチンをチェックする

Kitchen キッチンをチェックする

住まいは、家族が憩い楽しみ、そして安らぎを得る場所。
何か物を生産するところではないのですが、キッチンだけはちがいます。
「料理をつくるちっちゃな工場」をすみずみまでチェックしてみましょう。

広さ
キッチンプランによっても異なりますが、設備・収納部分を含めて4畳前後が一般的です。逆に、あまり広すぎても無駄な動きが多くなってしまい、作業効率が悪くなります。
動線計画
一連の作業がしやすい動線を確保できていますか?買い物やゴミ出しのことを考えると、勝手口はあったほうが便利。ユーティリティを隣接させて、炊事と洗濯がスムーズにできる計画がおすすめです。
型式
独立型キッチン 調理で生じる臭いや煙がLDまで及びにくいです。不意の来客にも慌てることがないですね。
セミオープン型 対面型が多いです。ダイニングと対面できるようになっているので、主婦が孤立しません。対面カウンターに引き込み戸をつければ、手元を隠すこともできます。
オープン型 家族の誰もが炊事作業に参加しやすくなります。しかし、臭いや熱の問題は生じるので換気対策などが必要です。
建具
窓は、単に採光のためだけでなく換気にも大きな役割を果たします。換気の際には吸気のための開口も必要。レンジフードで換気する際には、窓を開けることで、スムーズに換気できます。
収納
買い置きの食品をまとめてストックできる食品庫は、とっても便利です。
設備
キッチンに出入り口が2ヶ所ある場合、それぞれの箇所で全体照明を点滅できるスイッチ(三路スイッチ)を取り付けておくと便利です。
仕上げ
油はねなどにより、タイル目地だと汚れが気になりがち。最近では、継ぎ目が1ヶ所程度で済む大型パネルもおすすめです。

Bathroom 浴室をチェックする

Bathroom 浴室をチェックする

私たち日本人にとって浴室は、単に体をきれいにするためだけではなく、気分をリラックスさせるという目的もありますよね。
それだけに機能面だけを追求するのでなく、心身ともに疲れを癒してくれる…そんな『ほっと一息つける』浴室をつくりたいものです。

広さ
間取りの関係などからも左右されますが、だいたい1坪前後。あまり広すぎても冬が寒々とします。将来的なことを考慮すれば、介護者の入れるスペース、シャワー椅子のおける広さなども確保したいです。
ユニットバス?それとも…
2階に設けるのであれば、防水のことからユニットバスがおすすめ。水漏れなどの心配がありません。ハーフユニットを使い、壁は板張りにすることも可能です。
より個性的な浴室を求めるのであれば、在来工法がおすすめです。
浴槽
和風・和洋折衷・洋風などのタイプがありますが、あまり深くなく足をのばして入ることのできる和洋折衷タイプが一般的(和風は足を曲げて入るタイプ、洋風は横になって寝た形で入るタイプ)。浴槽の縁の高さは、400mm~450mmにしておくと、歳を取ってからでも縁に腰掛けて入ったり、立位であっても手すりに捕まって跨いだりしやすい寸法です。
設備
加齢配慮だけでなく、家族の誰もが安全に入浴するために、ぜひ手すりは設置したいものです。換気扇も必需品です。最近では、換気・乾燥(雨の日には浴室が乾燥室に)・予備暖房(冬、室温の急激な変化はお年寄りには特に良くありません)と一台で何役もこなす便利なものも。浴室用の換気扇のスイッチにはタイマー付きが便利です。
アイデア
浴室から見える庭は、気分をよりリラックスさせてくれるはず。ストレス解消にも大いに効果がありそうです。

Toilet トイレをチェックする

Toilet トイレをチェックする

トイレは、他の部屋に比べると、第一に!と気合いを入れて考える場所にはなりにくいかもしれません。しかし、毎日何回も使う場所なので、居心地の良いトイレを目指してチェックしてみましょう。

広さ
設備によって変わります。腰掛け便器のみであれば1畳くらいが一般的ですが、洗面も可能なサイズの手洗い器を取り付けたり、小便器を別に取り付けたりする場合は最低1.5畳ほどの広さは必要です(あまり広すぎてもなんとなく落ちつかないですけどね)。
設備
1.腰掛け便器 手洗い付きか手洗い無しかを決めます。加齢対策として、温水洗浄便器も必需品となってきます。
2.小便器 男子家族の多い家庭には、小便器もあった方が何かと便利。小スペースでも設置可能なコンパクトなタイプもありますよ。
換気扇…スイッチは照明とは別で設けると便利です。
3.手すり 言うまでもなく必需品です。今は必要でなければ、壁を補強して後から付けることも可能になります(点壁下地にベニヤ合板を使えば、どこにだって取り付け可能です)。
仕上げ
しっかり水で洗いたい人は、タイル貼りがおすすめ。最近は水洗式がほとんどで、トイレだけ別なのはまずないので、水や汚れに強い塩ビ系や、廊下と同じ仕上げにすることが多いです。
床がタイルであれば腰高まではタイルで。一般的なのは、水や汚れに強いビニール系の壁紙など。
ちょっと一言
最近は、様々な色の便器が出回っています。トイレマットや便座カバーなどを使うのであれば、どんな色・柄にもマッチして汚れも比較的目立ちにくいアイボリーがおすすめです。

Mature elderly 熟年・高齢者スペースをチェックする

Mature elderly 熟年・高齢者スペースをチェックする

核家族化・少子化が進んでいる現代の家こそ、加齢配慮した住宅は必要不可欠です。少しでも長く自分の力で生活できるように、最初から長い目で計画することが大事です。応用を利かせて、住宅を考えるときには、必ずチェックしてください。

基本仕様
バリアフリーにするのなら、出入り口の有効寸法は75cm以上、段差は3mm以下とします。寝室に近い場所に、トイレ・浴室を配置し、階段を利用せず日常生活が送れるよう配慮しましょう。
広さ・構成
広さは、1人用でも5畳から8畳ほどは確保したいです。加齢にしたがって、布団の上げ下ろしはつらくなるもの。足・腰にかかる負担を考えると、ベッド生活の方がよいでしょう。ほこりも立ちにくくなります。
仕上げ
床には、安全性・保温性に優れたコルクタイルが最適です。カーペットは、歩行の安全性を考えて、敷き詰めに。できれば床暖房を備えておくとGOOD!
設備(照明)
全体照明に蛍光灯のシーリングライト(天井直付けの照明器具)。明るさはワンランク上のものを。リモコン操作のできるものが便利です。
収納
日頃よく使うものを、楽な姿勢で出し入れできるかどうかをチェック。
自然光の明かりは必須。採光・通風を配慮した建具を計画しましょう。防犯を考慮して設置する雨戸は、開閉の楽な電動式のシャッター雨戸などがおすすめ。
ア・ラ・カ・ル・ト
何もかも楽して…というのではなく、無理なく安全に利用できるよう配慮することが大切です。例えば、階段は、急勾配でなく、手すり付きであればあっても◎。老いを遅くするためには、少々の運動も大事です。また、今はなくても将来的にできるような配慮は、当然必要。例えば、階段沿いの壁には手すりの下地を入れておくことなどをお忘れなく!!

Bedroom 寝室をチェックする

Bedroom 寝室をチェックする

個室として、プライベートな空間になる寝室。プライベートといっても、夫婦にとって貴重な共同部屋ともなります。ライフスタイルによっていろいろなパターンがあると思いますので、どう構成するか、様々な角度からチェックしてみましょう。

広さ
和室であれば6畳、洋室であれば8畳はほしいものです。ダブルベッドなら、6畳でも設置可能です。しかしこれは寝室機能だけの場合。クローゼット・書斎なども入れたい場合、そのスペースは+αで考えましょう。
仕上げ
床は、保温性や防音性を高めたいのならカーペット敷き詰めに。フローリング床なら、ベッド周りに部分敷きをするのもよいでしょう。
収納
入れるのが衣類だけであっても、1坪はほしいところです。
出窓は、窓台をベッドヘッドのカウンターにしてスタンドや小物置き場に利用します。プライバシーの保護などを考えてデザインすることも大切です。
設備(照明)
主照明にシーリングライト(天井直付けの照明器具)。その周りにダウンライト。補助照明をブラケットやスタンド…などと、プライベートタイムを演出する照明設備を考えましょう。
ア・ラ・カ・ル・ト
出入り口を1ヶ所にし、中で夫と妻の部屋に分けたり(図1)、寝室の真中を引き戸で仕切ったりすることも可能です(図2)。こうすれば、共働きなどで就寝時間の違う夫婦も、お互いを気兼ねせず生活時間のずれをカバーすることができます(ちなみに我家は、図1のタイプがぴったりかな…)。

ア・ラ・カ・ル・ト

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