女性建築士のワンポイントチェック

Children's room 子供室をチェックする

Children's room 子供室をチェックする

一口に子供室といっても、年齢、兄弟・姉妹の有無、子育てに対する考え方によって、プランニングは多種多様。いずれにしても成長に合わせて変化させられる柔軟性が必要です。子供がのびのびと成長することができる…そんな子供室を考えたいものです。

広さ・構成
最近の家族が持つ子供の人数は、平均で2~3人。スペースにすれば、共同部屋であれば8~10畳、個室であれば5畳前後が必要となります。もし今は共同部屋としてつくるのであれば、将来は仕切って個室になるよう出入り口や窓などを個室の数だけ計画したいものです。間仕切りは、あまり個室化しないよう収納家具で仕切ってもよいでしょう。
子供の成長に合わせて、フレキシブルに対応できることが一番です。
仕上げ
床は、フローリングがよいと思いますが、音が問題になる場所であれば、防音・防振対策を!壁仕上げは、小さいときに遊び感覚いっぱいになる楽しい柄のクロス貼りにするのもよいですね。成長とともに汚れた壁は、新しいクロスに張り替えて。落ち着いた雰囲気にして脱幼児期を目指しましょう。
設備(照明)
主照明にはシーリングライト(天井直付けの照明器具)。光源は部屋全体を明るく照らす拡散照明の蛍光灯を。デスクライトにスタンド。蛍光灯ならちらつきの少ないインバータータイプを。
収納
広さは、半坪~1坪くらい。将来を考えて、つくり付けは最小限に。
できるだけ自然光をいっぱい取り入れたいものです。通風も考えて2ヶ所に。
ア・ラ・カ・ル・ト
未来に向けて可能性いっぱいの子供の部屋。夢を育む空間として、遊び心も忘れずに計画したいものです。

Japanese-style room 和室をチェックする

Japanese-style room 和室をチェックする

個人的にも…ひとつはほしいのが和室。その便利さといったら、何と言ってもその多目的性です。客間に良し。茶の間に良し。寝室に良し。季節の行事に良し。…と数えあげたらきりがありません。「やっぱり日本人!一軒に一部屋はほしい!」そんな和室づくりをチェックしてみましょう。

床の間
本格的にしつらえるのであれば、床の間は一段高くした本床。天袋・地袋・違い棚のある床脇や書院も設けて。簡易的にするのであれば、どんな形でもOKです。形・高さにとらわれず、和風を楽しみましょう。
仕上げ
やっぱり畳です。一般的には"ヘリ"の付いたもの。昔は、ヘリの柄も階級によって違ったのです。最近よく見かけるヘリのない正方形の畳(琉球畳)は、素朴な感じがありますね。
塗り壁の左官仕上げにするのが理想的。昔の土壁は、手で触るとぼろぼろ剥がれるため敬遠され、クロスに切り替えるケースもしばしばありました。しかし最近の塗り壁は剥がれ落ちることもなく、またシックハウスなどのことを考えるのであれば断然土壁がおすすめです。しかし予算的に厳しいときは、紙クロスで和の雰囲気を崩さぬようにすることもできます。
収納
一般的には押し入れとなります。収納空間を確保しつつ狭さを感じさせない吊り押し入れもおすすめ。地窓を付ければ通風にも一役買います。
ア・ラ・カ・ル・ト
仕切りの役割を果たすとともに光を和らげる効果もある障子を取り入れましょう。
また、和室にエアコンの室内機が出てしまうとせっかくの雰囲気も台無し。埋め込みで和の雰囲気を損なわないように。

Housework Corner 家事コーナーをチェックする

Housework Corner 家事コーナーをチェックする

『家事』というと、大きく分ければ炊事・洗濯のふたつ。しかし、主婦の仕事は挙げ出すときりがありません。アイロン掛けや、家計簿の整理もそうですね。最近は、パソコンを利用する主婦も多く、主婦の書斎的に使われることも多いことから『主婦コーナー』とも言われます。

どんな作業をするかで構成も変わってくるかと思いますが、共通して言えることは、諸々のハウスワークを効率良くこなせるかどうかを考えること。活き活きと家事がこなせる…そんな主婦コーナーを考えてみたいです。私も一応兼業主婦の身としては、いかに家事を効率良くこなすかは日々の課題です!

動線
なんと言ってもメインは家事。『ながら族』という言葉は主婦のためにある言葉だと信じております。炊事動線と洗濯動線につかず離れずの関係で位置し、スムーズに作業の切り替えができることが、効率良く家事をこなすためのポイントです。また、炊事動線と洗濯動線、すなわち水回りが効率良く配置されるということは、建物のコスト面にも影響します。
役割
  • (1)洗濯コーナー
  • (2)衣類乾燥コーナー(雨の日の洗濯物の行方も)
  • (3)家事管理など主婦コーナーとしての役割
  • (4)掃除用具などの保管場所
  • (5)日用品などをストックする場
  • (6)アイロン掛けの場
  • (7)趣味の場
などどんな役割を持たせるかで、構成の仕方や広さ、配置場所が決まってきます。
配置計画
炊事作業との両立を考えると、キッチンに隣接させて考えることが一般的。洗濯作業のことも考えれば、洗面・脱衣室との動線計画も重要になってきます。
収納
洗剤・タオルなどの日用品のストックや、掃除機・アイロン。また、趣味のコーナーにもなるのであれば、ミシンなどの収納場所が必要。できれば天井まで余すことなく収納場所として利用したいものです。
下記ではもう少し具体的に、また、いくつかの例をあげて、ポイントをチェックしてみようと思います。

Housework Corner 家事コーナーをチェックする2

Housework Corner 家事コーナーをチェックする2

家事コーナーのなかに十中八九組み込まれるものは、洗濯機と家事管理のためのデスク的なものですよね。

まずは洗濯コーナー。これをどこに設けるか…ドラム式の洗濯機なら、思い切ってキッチンに設置してみては?上部はカウンターとして使うことができますし、炊事作業と並行して洗濯物の洗浄乾燥を進めることも可能です。また洗濯干場に近い位置に設けるのであれば、キッチンや洗面所など他の家事ゾーンとの動線の短縮化が図れるのかをチェックしてください。

洗濯コーナー
設置する場所によっては、洗濯コーナーがオープンではちょっと見苦しい。そんなときは思い切って扉を付けてしまうのも良いですよね。そして、子供がいるいないにかかわらず洗濯コーナーにあると便利な設備が、洗濯流し。ひどい汚れ物があるときには重宝します。
給水
洗濯機・洗濯流しへの給水は、混合水栓でお湯も使えるようにしておくと好都合です。お風呂の残り湯が洗濯機へ直接給湯できるシステムを採用するのも便利です。
デスクスペース
キッチン内に設けるのであれば、炊事作業の邪魔にならないところに確保できるのかどうか。
ユーティリティに確保するのであれば、洗濯や炊事、それに家族とのコミュニケーションの取りやすい場所にあるかどうかがポイントになります。
ア・ラ・カ・ル・ト
階段の踊場などデッドスペースになりがちなちょっとした場所にコンパクトにまとめてみるのも良いですよね。家事コーナーは、主婦が家事仕事をこなすためのキーステーション。見栄え良く、効率良く、そしてかっこよく??つくりたいです。

Bathroom 洗面室をチェックする

Bathroom 洗面室をチェックする

洗面室は、水回りということで、浴室・洗濯室などと隣接して計画することで配管・メンテナンス・使い勝手・コスト的に満足いくものとなるでしょう。また最近では複数階の場合、上下階ともに設置することが一般的になってきています。

広さ
家族構成や設備内容で決めます。浴室と隣接して脱衣機能を持たせるのであれば、1坪前後。洗濯機能も持たせるのであれば、1~2坪は必要です。
設備
洗面化粧台は、シャンプー水洗付きの大きめボールが使い勝手◎。ちなみに、大きめボールは赤ちゃんの沐浴にも◎!腰に負担がかからずGOODです。うちの子は2人ともそうして入浴させていました。
大家族なら朝のラッシュ時を考慮して、大小2つのボールを設置しても、大きな鏡を取り付ければ多人数にも対応します。2階に洗面を設けるのであれば、コーナー的にするのも良いですね。
湯気もあがるので、換気設備は必要。乾燥機能付きであれば雨の日の洗濯物干し場にもなります。特に脱衣場兼用であれば、今後のことも考えて暖房設備の導入も必要。裸になったときのあの寒さ、年を取るにつれて体にも良くないです。
設置するのであれば床暖房がベストです。
収納
タオル類はもちろん、脱衣室兼用の洗面室であれば、入浴用品。さらには、下着なども収納しておけば、お風呂上がりに便利です。汚れた洗濯物を洗濯のときまで入れておく場所も、収納の一部に組み込んであればすっきりです。
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